北岡剛介のブログ 優良な資産継承物語

今回は、前回の話の続きをします。

前回、人とのふれあいの大切さについてお話しました。

 

たとえば、お店でモノを購入した時、レジへ行き商品を渡し、

代金を支払います。ここで店員さんと接触しますよね。

無機的な自動販売機とは違います。

 

また、コンビニ、ファーストフードなどでは代金を渡し、お釣りをもらう時、

女性の店員さんからわざわざ両手で被せるようにして渡された経験が

ありませんか?

 

手と手が触れ合うスキンシップが計算されているのです。

男性ならゾッとしますが女性なら悪い気はしませんよね。

 

一方、マンションに住んでいる入居者にこんなことはありません。

あなたが賃貸住まいならよくわかると思いますが、仲介手続きは

不動産屋さん。家賃は銀行振り込み。最初から最後まで大家さんと

店子のコミュニケーションはありません。

 

実際、高い料金を払っているのに大家さんは一切、顔を見せません。

ありがとうの一言も言ってはくれません。

冷静に考えてみても面白い商売ですね。

 

それが当たり前だといってしまえばそうでしょうが、先の例と比較して

あまりにも差がありすぎると思いませんか?

 

大家さんがサービス業のように、接客業をしろといっているのでは

ないのです。現実的にも入居者と日ごろから接触することは無理な話です。

 

ただ、それに変わる入居者サービスの手段や方法を取り入れることで

入居者獲得の糸口が見つかるはずです。

 

そして空室対策は、大家さんの意識を変えれば必ずノウハウが

見つかるようになります。

 

大家稼業はサービス業です 2013年6月28日 7:21 PM

改めて申し上げます。大家さんは意識を変えてください。

サービスの原点である、ものを売る側、買う側という立場を明確に

理解して顧客サービスに徹してください。

 

借家を貸してやっているという態度はつつしみ、入居者に「お客様」と

いう気持ちで接することです。

また、地域性にも依りますが、入居者の可処分所得の内の住居費は

3分の一から4分の一です。

 

この大きな住居費を大家さんに払っていただけるのです。

これだけの金額を毎月、安定して、売り掛け無しで、しかも前払いの現金

でもらえるのが借家業ビジネスです。

 

大きなお金を払ってくれる入居者をお客様として捉え、サービス業である

ことを自覚するところから大家業はスタートします。

 

それでは

あなたが借家業をサービス業であるということを自覚すれば、消費者

(入居者)に対して一体何のサービスを提供すればよいのでしょうか?

 

消費者が喜び、満足感を得、気持ちよく対価(家賃)を払ってくれる

にはどうすればよいでしょうか?

 

ほとんどの大家さんはまだ借家業がサービス業だと気付いていません。

サービス業のような競争社会であることにも気づいておりません。

 

また消費者に対して物理的な援助、たとえば豪華な設備や高価な

仕様を与えればよいと思っています。

 

確かに、賃貸の居住条件が良いのに越したことはないのですが、

大事な部分が抜けています。

 

それは人のサービスです。人とのふれあいなのです!

次回、人とのふれあいの大切さについて、詳しくお話します。

最近の賃貸経営と言えば、賃貸住宅の供給過多、賃料の下落、

空室増加などの賃貸経営市場の現状があり大家さんを取り巻く

経営環境はますます厳しくなっています。

大家さんにとって、良い時代はすでに過ぎ去り、この厳しい

賃貸経営市場の競争の中で戦っていかなければいけないのです。

 

この競争は大家さんにとって10年、20年と続く長い戦いになります。

その競争に勝てる自信はありますか?

 

まだまだ諦めてはいけません!

大家さんの努力とさまざまな工夫次第で満室にすることはできるのです。

 

まず1つは、大家さんの意識を変えることです。

アベノミクスの影響で日本経済も回復の兆しが見えてきました。

しかし、アパートやマンションの空室状況はいまだ回復せず

町を歩いてみると、入居者募集の看板が目立ちます。

 

 

マンション経営が土地を持ってさえすれば、誰でもできるビジネスとして

もてはやされていた時代もありました。

 

そんな時代を生きてきた大家さんは、賃貸市場の様変わりに

いまだに気がついていないのです。

 

時代は変わり、「入居者尊重の商売」に変わりつつあります。

もはや、入居者に住んで頂かなければ商売が成立しなくなってきたのです。

 

マンション経営も飲食などのサービス業と同じように商売に徹し

なければ生き残れなくなっているのです。

 

民間のサービス業の競争をみてもわかるように生殺与奪の世界です。

競争に破れ、脱落した人間は店をたたみ、借金を抱えることになるのです。

このことを踏まえて大家さんは時代に対処しなければなりません。

そして、これからもますます「サービス業としての大家さん?」

に磨きを賭ける必要があります。

賃貸住宅の入居が難しいといわれてきた外国人の入居者ですが、

全国的に賃貸住宅の空室率上昇が叫ばれており、より幅広く入居者を確保する意味で、

見逃せないタ-ゲットとなってきました。

法務省によれば、2011年度末の外国人登録者数は207万8480人にのぼり、

留学や就労を目的に来日し、一定期間定住する外国人は

年間6万~7万人といわれています。

確実に増えている外国人入居者ですが、受け入れについては、文化や言葉遣いを心配し

不安に思っておられるオーナーさんも多いのではないでしょうか。

しかし、実際に外国人に部屋を貸す賃貸管理会社での間では「生活ルールについてきちんと

事前に説明しておけば、トラブルは防げる」という見方も増えています。

外国人の入居についてメリット・デメリットを知り、正しく判断することが、

今後のマンション経営の安定にも繋がってくるのではないでしょうか。

 

メリット

・     外国人留学生の入居受け入れを活用すれば空室のリスク分散になる。

・     紹介により、すぐに次の入居者が見つかりやすい。

 

デメリット

・     言葉や文化の違いでトラブルなどの対応が困難。

・     連帯保証人が立てづらい。

・     契約時に言われていない要望を言われることがある。

 

ここまで、外国人入居の受け入れに対するメリットとデメリットを書いてきましたが、

日本人でもマナーの悪い人はたくさんいますし、

全ての外国人がトラブルを起こすわけではありません。

ただ、やはり言葉や文化の違いはありますので、

ゆっくり話し、きちんと入居のルールについて理解してもらうことが

トラブル回避に繋がってくると思います。