経営の極意~リノベーション事例~ 2014年5月7日 9:35 AM
兵庫県芦屋市
1990年築
重量鉄骨造
3階建て
1DK(36㎡)
68,000円(共益費など別)
の賃貸マンションで空室ができたので、家賃を上げる提案をして
ほしいとご相談を頂きました。
現地にて空室調査をさせて頂いたときの第一印象は・・・
“部屋が暗く、ジメジメ・・・”
という印象でした。その中でも家賃を上げたいというオーナーさまの
ご要望に応えるために考えたのが・・・
「CINEMA賃貸」
という突拍子もないアイデアでした。建物の立地や向きによる
室内の暗さを解消することは難しい、というか不可能に近いです。
建物を移動させたり、バルコニーを設置しなおすことができれば
話は別ですが、簡単にはいきません。
そこで、そのデメリットを逆手にとってやろう!という発想です。
暗い場所で行うものといえば・・・
・睡眠(昼寝)
・ホラー
・星空鑑賞
・ゲーム
というようにあらゆる事を考えていく中で、
「映画」!
というところに至りました。これを賃貸マンションの1室に標準
装備してみたらどうだろうか。
企画型のリノベーション賃貸として
①デザイナーズリノベーション(アクセントクロス・塩ビタイル)
②キッチンリアテックシート張り(つまみ交換)
③90インチスクリーン設置(天井付け)
④プロジェクター設置(天井付け)
⑤遮光カーテン設置
このようなリノベーション工事を行いました。原状回復工事も
一緒に行いましたので、工事費用は約60万円となりました。
結果的に工事完了後10日で、家賃75,000円で入居が決まり
ました。投資効果で考えると28.00%の利回りです。
※この場合は、(家賃アップ分÷リノベーション部分×100)です。
経営の極意~リノベーション事例~ 2014年5月2日 9:24 AM
大阪府堺市中区
1995年築
鉄筋コンクリート造
3階建て
3DK(58㎡)
60,000円(共益費など別)
“left”>の賃貸マンションで空室ができて、長期化しているとの
ご相談を受けました。周辺状況など調査した上で、
結論としては間取りの陳腐化と、設備関係の老朽化などの
問題点が浮き彫りになりました。
そこで、一度リノベーションをして、入居者ターゲットを変え、
家賃を10%上げてみましょう!というご提案を致しました。
家賃を10%上げる為のリノベーションとして
・3DK→2LDK間取り変更
・キッチン入替え
・床塩ビタイル張り
・アクセントクロス張り
・シャンプードレッサー取替え
などなど、原状回復工事部分も全て含んで90万円の投資を
行いました。ここでの90万円を考えると、
・原状回復工事部分:35万円
・リノベーション部分:55万円
というような内訳になります。
結果的に工事完了後14日で、家賃68,000円で入居が決まり
ました。投資効果で考えると17.45%の利回りです。
※この場合は、(家賃アップ分÷リノベーション部分×100)です。
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経営の極意~これからはテナントリテンション~ 2014年5月1日 9:23 AM
今までの賃貸経営ではあまり意識してこられなかった
かもしれませんが、これからの賃貸経営で考えていかないと
いけないキーワードの一つに「退去リスク」があります。
今から20年、30年前は逆に「退去ビジネス」と言われるような
状態が賃貸経営の中で起きていました。
どういうことかと言うと、賃貸住宅の供給がまだ少なく、借り手が
溢れていた時代は、明らかに貸し手(オーナーさま)主導の
賃貸市場でした。ですので、年々家賃が上がっていたり、
退去したときの清算は借り手負担、次入居する方からは
家賃の6ヶ月や12ヶ月の敷金を預かるといった具合です。
このような貸し手主導のときは、退去リスクは少ないと言えます。
しかし、昨今の賃貸市場はこのバランスが逆転しております。
ということは、借り手に対して貸し手(賃貸住宅)が余っている
状態です。こうなると、オーナーさまにとって不利な状況になって
いきます。
いざ、最近の賃貸経営をみていくと、
・一度空いたら長期間空室のまま
・家賃を下げないと決まらない
・礼金、敷金がとれない
・仲介会社への広告料が増え続ける
・退去時の入居者負担額が少ない(国交省のガイドライン)
一度、部屋が空くだけでこれだけのリスクが発生して
きます。今まで、空室や滞納のリスク、金利上昇の
リスクなどについては対策を打ってきたオーナーさまも
おられると思いますが、これからはこの「退去リスク」に
対して対策を考え、アイデアを振り絞っていく必要が
あるのではないかと思います。