北岡剛介のブログ 優良な資産継承物語

建物管理のポイントについて詳しくみていきます。

①躯体の劣化度については、大きく構造に分けて3つの

見方があります。

・鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造の場合、大切なことが躯体(コンクリート)

の中に水が入らないことです。コンクリートの中には鉄筋が

入っており、その鉄筋まで水が廻ると、鉄筋が錆、膨張して

コンクリートを内側から破壊してしまうリスクが高くなります。

どこから水が入るかというと、クラック(ひび割れ)です。

クラックにも様々ありまして、割れの細いヘアークラックと言う

ものから、大きな割れで致命傷尾に至るものまで様々です。

ヘアークラックであれば、躯体に対して大きな問題はありませんが、

大きなクラックは、そこから水が浸透する可能性が高いと

思われます。

次に、軒裏の腐食です。バルコニーの裏側や共用廊下の天井

などがそこにあたります。特にバルコニーなどは防水処理を

行っていない建物もありますので厄介です。これも躯体に水が浸透

すると、劣化の原因となります。目視で白く変色していたり、

水の跡が残っていれば、補修をする必要があります。

外壁にタイルを張っている場合には、そのタイルが浮いていないか、

ということも大切です。これは、金属でタイルの表面をなでるように

叩くと、高い音がする箇所が出てきます。それはタイルが浮いて

いる証拠です。タイルが落ちて入居者さんや通行人に怪我を

させると大変なことになりますので、張り替えるなどの対応が

必要になります。