経営の極意~空室対策コンサルティング事例~ 2014年5月20日 4:10 PM
次にすることが、②原因の分析です。
一番最初に行った現状把握での情報をもとに、空室の原因が
どこにあるのかを調査していきます。最初に何度もお伝えした
ように、現状把握がとても大切でシビアだというのは、このステップ
に影響してくるからです。
空室が長期化し、なかなか決まらない原因はある程度絞ることが
できます。ただ、極端に需要がない場合などは除きます。(例えば、
駅から30分以上離れた山奥であるとか、大規模な企業が撤退して
しまったなどの場合は、イレギュラーな対応となります。)
空室の主な原因は
1.案内件数が少ない
2.成約率が低い
このどちらかが原因として考えられます。
ですので、ご自身の賃貸不動産の空室の現状として、案内件数は
週に何件あるのか、問い合わせ件数はどのくらいあるのか、という
ことを把握しておく必要があります。
だいたい、週に6件の問い合わせで2件案内くらいあれば問題ないと
考えられます。このような状態であれば、賃貸仲介会社(営業マン)への
認知度は高く、条件的にも間違いないことが推測されます。もし、
案内件数が少ない状況であれば、そこに原因があります。
次に考えることが、案内件数は一定量確保できているが、
そこからの成約率が低いということです。それは、物件に何かしらの
問題があることが多分にあります。それは、空室に入ると“排水の嫌な
臭いがする“”クモやゴキブリなど虫の死骸がある“という小さなことから、
“部屋に特徴がない”とか“外壁に劣化の跡が著しくみられる”という
大きなことまで様々あります。
それらのポイントをチェックしていき、どこに問題があり、空室になっている
のかを明確にしていきます。
これが次のステップである、原因の分析です。