北岡剛介のブログ 優良な資産継承物語

おはようございます。サムズアップの小西です。
前回のブログで、一度住まれたら退去されない部屋作りやサービスにすることが、最大の空室対策になるとお伝えいたしました。
一度住まれたら退去されないようにする取り組みは、前回ご紹介したもの以外にもございますので、本日ご紹介していきます!!

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1.更新料の減額
2.退去させないための努力とは
3.まとめ
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1.更新料の減額

更新料を減額することは、長く入居した頂くための最終手段です。
なぜなら、更新をきっかけに引っ越しを検討される方は多くいるからです。
ある事例をご紹介させて頂きますと、
とある入居者さんから退去したいと連絡があり、理由をお聞きすると、きっかけが更新にあることが分かりました。
更新料のことを考えると、いっそのこと引っ越ししてしまおうと考えられたというのです。
ちなみに、その入居者さんは家賃の支払いもちゃんとしている方だったので、更新料を値引きするとお伝えした結果、今でもそのマンションに住まわれているそうです。
もちろん、値引きしない方が得だったのかもしれませんが、オーナー様から見ると、入居の入れ替えのための修繕や空室の機会損失よりも、更新料を値引いたり、更新料なしにした方が収支的には有利になることもあるでしょう。
ただ、完全に更新料なしにして長期入居されてしまうと、収支的にどちらがいいのかという判断は難しくなります。
収支の計算は必ずしたうえで、最終的な決断をするようにして下さい!

今後は供給過剰を背景に、今よりも敷金・礼金が減ってくる可能性はあるでしょう。
敷金と礼金が少なくなるということは、引っ越しをするためのハードルが下がることを意味しています。
つまり、部屋を移りやすくなる環境に、今後はなっていくというわけです。
ちょっとしたきっかけや、ちょっとした不満があれば、入居者は出ていってしまうことでしょう。

退去の後に待っているのは、修繕費や広告料などの出費に機会損失と出ていくお金ばかりです。
賃貸マンション経営をめぐる状況の変化を考えても、今後のオーナー様の仕事は住環境を整え、入居者にとって居心地のよい物件にすることで、入居者満足度を上げていくことが必要になるでしょう。

2.退去させないための努力とは

入居者満足度を上げて長く住んでもらうためには、掃除など日々の努力が必要だと前回お伝えしています。
しかし、はっきり言って、この取り組みは効果が見えづらいもので違いありません。
退去される方の理由として、全体の8割ほどは転勤や就職による引っ越しなので、この部分はどうしようもありません。
ただ、残りの2割は「賃料が高い」「立地が不満」「設備が不満」など、物件に対する不満が理由となっています。
私たちは、この2割の物件に何らかの不満があって出ていく人たちに、住み続けてもらうことが大切だと思っています。
この方たちに長く住んでもらうためにも、不満点を除くように努力し、入居者満足度を上げていくのです。

3.まとめ

賃貸マンション経営はサービス業と一緒です。
内見者さんや入居者さんの視線で考えることが必要ではないでしょうか。
オーナー様の賃貸マンションは、ゴミが落ちていませんか?
エントランスや廊下の照明が切れていませんか?
どのような物件にオーナー様ご自身が住みたいと思うのかという視点で賃貸マンション経営を考えていきましょう。
もちろん、お金はかけられるのであればかけた方がいいですが、かけなくても出来ることはたくさんあります。
小さなことでも少しずつ変化をさせていくことで、建物のグレードも上がり、入居期間も長くなっていくことでしょう。
オーナー様も入居者さんの視線で、できることからコツコツやっていくことをオススメしています!!