北岡剛介のブログ 優良な資産継承物語

おはようございます。サムズアップの小西です。
リフォームやリノベーションを考えられているオーナー様の中には、工事費をどのように捻出するかお考えの方もいらっしゃることでしょう。
また、リフォームをしても入居者が決まらない可能性も考えると、なかなか工事に踏み切れないというオーナー様もいらっしゃるでしょう。
入居者を決めるためのリフォームとなると、そのようにお考えになるのは自然の流れでしょう。
しかし、築15年ほどの賃貸マンションのリフォームは、やるべきだと私は考えています。
では、なぜリフォームを積極的にやるべきなのか、その理由をご紹介していきます!!

**************************************
1.修繕費用という考え方
2.リフォーム費用が修繕費になる3つのポイント
まとめ
**************************************

1.修繕費用という考え方
修繕費とは、アパート本体やアパートの付属設備などを通常の状態に維持管理するための費用や原状回復をするための費用のことを指します。
そして、修繕費の最大の魅力は、その全額をその年の経費として支出することができることにあります。
つまり、アパート本体や付属設備を本来の耐用年数まで維持するための修繕費は、その金額がどんなに多くてもその年の必要経費とすることができるのです。
例えば、外装の塗り替えや屋上防水の修理などは、費用の掛かるリフォームの一つですが、これらも費用として計上することができます。
一方で、鉄筋コンクリート造の外装を吹き付けたいるから磁器質タイルに変えたりするのは修繕費として計上することができなくなります。
これは、修繕をすることで建物の使用可能年数が延長し、建物の価値が高くなってしまうからです。
つまり、建物の維持管理ではなく、建物のグレードアップという判断をされてしまうのです。
そして、このグレードアップ工事をしてしまうと、その費用は「資本的支出」となり、経費計上することができなくなります。
この場合は減価償却費として、毎年償却していかないといけなくなるのです。

そして、経費計上することで納税額を減らすことができるというメリットがあります。
オーナー様の賃貸マンションの収入が多ければ多いほど、納税額は増えてしまいます。
しかし、修繕費として経費計上することで、オーナー様の収入を書面上で減らすことができるので、納税額を減らすことができるのです。

例えば、年間の家賃収入が1000万円のオーナーがいたとします。
一方で、年間の家賃収入が1000万円で300万円の外壁の修繕工事をされたオーナーがいます。
前者ののオーナー様は家賃収入が1000万円となり、その金額に税金がかかります。
しかし、後者のオーナー様は修繕工事を経費計上することで家賃収入が700万円となり、その金額に税金がかかります。
どちらのオーナーが多く税金を支払っているでしょうか?
そして、どちらのオーナーの賃貸マンションが入居者から選ばれるでしょうか?
答えは言うまでもありませんよね。
税金は収入に課税されるので、全社のオーナー様の方が多く税金を支払っていることとなりました。

そして、築15年前後の賃貸マンションの修繕をオススメさせて頂いているのは、この経費計上のカラクリがあるからです。
築15年前後というのは、設備機器などが老朽化し、修繕費の負担が大きくなる時期です。
その大きな費用を経費として計上することができれば、納税額を大きく減らすことができるというわけです。
なので、リフォーム費用が掛かってしまっても納税額を減らすことでリフォーム代を捻出するという考え方ができます。
税金として払っていた金額をリフォーム資金に充てるというわけです。

ここまでご説明させて頂きましたが、かなり複雑で、初めてお聞きになられた方には難しいお話かと思います。
より詳しく話を聞きたいというオーナー様は、ぜひサムズアップまでご連絡ください!!

2.リフォーム費用が修繕費になる3つのポイント
前章でもお伝えさせて頂きましたが、リフォーム費用を全額経費にするためには、それが「資本的支出」になるのか、原状回復程度の「修繕費」の範囲なのかを理解しておくことにあります。
そして、これらを判断するための基準として、3つ項目があるのでご紹介させて頂きます。

①修理、改良等の1件ごとの工事費の金額が20万円未満であるかどうか
②20万円以上でも、その修繕の周期が3年以内であるかどうか
③明らかに価値を高めるもの、または耐久性を増すものであるかどうか

つまり、リフォーム費用が20万円未満であれば、それは無条件で修繕費として全額経費にすることができます。
しかし、20万円以上であれば、修繕の周期が3年いないかどうかで判断しなくてはいけません。
さらに、この基準に照らし合わせても判断が曖昧になる場合は、明らかに価値を高めるものか耐久性を増すものがどうかで判断することになります。
上記3つの基準をまとめると、
明らかに建物の価値を高めないもの、耐久性を増すものでなければ、金額がどれだけかかっても、修繕の周期が何年だろうとも、修繕費として全額経費にすることができるということです。

まとめ

今回のブログでは。リフォームに関わる税務知識のお話をさせて頂きました。
このように修繕費という考え方をうまく使うことで、手残りを増やすことができるようになります。
今回のブログでは外壁の修繕を事例にご紹介させて頂きましたが、これは空室にも応用することができます。
空室の設備を入れ替えてしまうと建物の価値を高めていることになるので修繕費として経費にすることはできませんが、
壁紙をカラークロスにするなどのリフォームは建物の価値を高めていないと判断されるため経費計上することができます。
これは、納税額を減らしながらも入居者に好まれる部屋作りを可能にするということです。
このようにリフォームをすることで、納税額を減らし、空室だった部屋に入居者決まるので家賃収入が発生します。
オーナー様の収入は増えているのに、税金が減っているのですから、当然手残りは増えることになります。

ここまで、修繕費という考え方をご紹介させて頂きましたが、文面を見ていても理解しにくいことでしょう。
きっと、ここまでブログを読んで頂いても分からないことの方が多いかと思います。
サムズアップでは修繕費という考えを活かしたリノベーションをさせて頂いております。
ご興味を持たれた方は、お気軽にご相談ください!!

おはようございます。サムズアップの小西です。
先週のブログでは、リフォームかリノベーションか、建て替えか。
オーナー様の生活環境やお持ちの資産などを考慮したうえで決めることが大切だとお伝えさせて頂きました。
しかし、すべてのオーナー様が建て替えをできるわけではありません。
そこで、今回のブログではお金をかけずにできるワンポイントリノベーションについて、お伝えさせて頂きます。

********************************
1.お金をかけなくてもできる効果的なリノベーションとは
2.ワンポイントリノベーションで差別化しやすい場所3選
①壁紙、床、天井
②水回り
③収納
まとめ
********************************

1.お金をかけなくてもできる効果的なリノベーションとは
賃貸マンションの空室を埋めたいけれど、大規模なリノベーションをする金銭的な余裕がない・・・。
そんなときに検討したいのが、ローコストでも効果のあるワンポイントリノベーションです。
費用の目安としては、賃料の3か月分~1年分とお考え下さい。
そして、金額の目安は20万円台~60万円台くらいです。
この金額でできるリノベーションは、かなり限られてきますがリノベーションする場所を絞ることで、驚くほど部屋の印象を上げることができます。

キーワードとなるのは、ずばり「差別化」です。
オーナー様の賃貸マンションと同じような物件がたくさんある中で、入居者に選んでもらうためには、他の物件にはないものを備えておく必要があります。
このときに気を付けたいのは、「誰にアピールするのか」ということです。
誰にも響かない差別化では全く意味がありません。
例えば、単身者向けなのかファミリー向けなのか。男性なのか女性なのか。どんな趣味を持つ人なのか。
といった具合に入居者ターゲットを絞り込んでいきます。
そこまで決めることができれば、次は「どんな部屋に魅力を感じるのか」を考えて、リノベーションのコンセプトを検討してください。

これまでの賃貸マンションの多くは、白い壁紙にフローリングという万人受けする無難な間取りや設備ばかりです。
入居希望者の多い、貸し手市場の時代ならそれでもよかったものの、今は完全に借り手市場になりました。
壁紙を一面だけ変えてみるという少しばかりのリノベーションでは、入居者に選んでもらうことも難しいくらいです。
思い切ったデザインや色使いを試されてみてはいかがでしょうか。

2.ワンポイントリノベーションで差別化しやすい場所3選

入居者に気に入ってもらえる部屋作りをするためには、オーナー様の賃貸マンションの周辺にある物件にはない魅力を感じてもらうことが必要になるのです。
しかし、大規模なリフォームやリノベーションをするほど予算に余裕がないという方もいらっしゃることでしょう。
そんなオーナー様ができるリノベーションが、前章でお伝えさせて頂いたワンポイントリノベーションというものです。
そこで気になることは、リノベーションする場所を絞るといってもどう決めていいのかということでしょう。
ここではワンポイントリノベーションで差別化しやすい場所を3つに絞ってご紹介させて頂きます!

①壁紙、床、天井
インターネットサイトの広告写真の中で必ず掲載され、クローズアップされるのは居室です。
白い壁にフローリングという世間一般的に普及している部屋では、競合物件の中に埋もれてしまいます。
ここで入居希望者に注目される部屋にするための差別化を図るためにできることは、壁紙、床、天井の色や柄を変えてしまうことです。
中でも、壁紙は入居希望者に好印象を持ってもらいやすいです。
例えば、壁の一面に若者に人気の高いビビッドな色のアクセントクロスを貼るだけで魅力的な雰囲気のある空間に早変わりします。
また、床材を部分的に変えたり、キッチンの床にタイルを使用するなどしてメリハリを持たせることで、こだわり感や高級感を出すことができます。

そして、最近は「ナチュラルモダン」な部屋が入居者から求められています。
以前からナチュラルテイストの部屋作りは、温かみのある暮らしを演出するとして人気がありましたが、最近になり現代的な風合いを掛け合わせたスタイルが注目されています。
ナチュラルモダンな部屋は、良い意味で生活感を感じる部屋にシャープでスタイリッシュという要素を加えたものです。
さらに、市場調査で周辺環境を調査し、入居者ニーズに合った部屋作りをプラスしてもいいでしょう。
例えば、スケルトン風にするためにレンガやコンクリート柄のアクセントクロスを貼ること。
このようにすることで、入居者募集サイトに掲載されても写真映えするため目立つことができます。
不動産会社に入居仲介をお願いしていても、優先的に紹介してもらえるようになります。
ニーズをしっかりと把握して、そのニーズに応えるようにデザインを決めてみてはいかがでしょうか。
弊社でも市場調査はお引き受けしていますので、お気軽にお問合せください!!

②水回り
経年劣化が現れやすく、女性が最も気にする場所がこの水回りです。
他の条件が良くても、水回りの印象が悪ければ候補から外されてしまうというのが最近の実情です。
なので、予算が少ない場合は水回りのワンポイントリノベーションを優先的に考えましょう!!
清潔感と快適さを追求することが、差別化する上で欠かせないポイントです。
例えば、古くなったキッチンのステンレス天板や流しのタイル、棚の扉などを塗り替えるだけでオシャレな印象に早変わりします。
古くなったからと入れ替える必要は全くないわけです。

また、バスルームでは壁を一色のみで仕上げるのではなくて、壁の一面を木目調にして高級感を出してみる。
トイレでは個性的なタオル掛けやペーパーホルダーを設置したり、壁紙の色や柄を変えてみる。
という具合で、ちょっとして工夫で印象を大きく変えることができるのです。

③収納
たかが収納と思われているオーナー様もいらっしゃるかもしれませんが、多くの入居者が不満を感じているのが収納の少なさです。
かといって、収納スペースを増やせば巨樹スペースが減ってしまうので入居者から選ばれる部屋にはなりません。
そこで、私たちがご提案させて頂いているのが、トイレや洗濯機置場の上の空間などのデッドスペースに棚を設置したり、壁に物を吊るせるフックやボードを取り付けるリフォームです。
居住スペースを減らすことなく収納スペースを増やすことで、入居者から選ばれる部屋にしてしまうのです。

また、入居者ターゲットを読書好きの人と設定することで、壁一面に本棚を作った物件なども最近では目にします。
非常に人気があって、退去があればすぐに次の入居者が決まるそうです。
一人暮らしの女性だと、本棚の組み立ては大変ですし、次の部屋に引っ越した時に本棚が使えるかどうかもわかりません。
間取りや他の設備が周辺の賃貸物件と変わらなくても、大きな備え付けの本棚が部屋にあれば、本好きの人にとっては大きな魅力になるのです。
このように特定の人をターゲットにしたことで、少ない費用で入居者に長く愛される物件を作ることができました。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
ご紹介させて頂いたもの以外でも、廊下と居室をつなぐドアの色や素材にこだわってインパクトのあるものにしたり、同じ床材でも張り方を変えるだけで印象は一変します。
特徴的でデザイン性の高い照明を取り入れるだけでも、部屋の雰囲気は大きく変わります。
ターゲットとコンセプトを決めるだけで、リノベーションをする個所が見えてきました。
そして、お金をかけないためのリノベーションをするためには、どんな人がどんな生活をしているのかを考えることから始まります。
どうすれば入居希望者に効果的にアピールすることができるのかを考えていきましょう!

おはようございます!サムズアップの小西です。
先日のブログでは、築30年の賃貸アパートを満室にするためのリフォームについてご紹介させて頂きましたが、「リフォーム」と「リノベーション」って何が違うの?と思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。
リフォームのリノベーションも、建物や設備などのハード面の改善ということに変わりはありません。
しかし、リフォームでいいのか、リノベーションが必要なのか、もしくは建て替えを検討するのか。
選択肢が多すぎて、何をすればいいのか分からないと、お悩みのオーナー様は多いことでしょう。
空室対策と相続対策の観点をまじえながら、その判断基準となるものをご紹介していきます!!

*********************************
1.リフォームとリノベーションの違いって何?
2.リノべーションと建て替えを比較するときの判断基準
3.収支シミュレーションを作成する
まとめ
*********************************

1.リフォームとリノベーションの違いって何?

もともとリフォームには、「改良・改革」という幅広い意味があります。
しかし、近年は経年劣化した機能を新築時に近づくように復元する小規模な修繕工事という意味で使われていることが多いです。
一番分かりやすいものが、入居者が退去した後の原状回復工事で、壁紙の張り替えや古い設備の取り替えなどのことを指します。
一方、リノベーションは住宅に新たな価値を付加する工事のことを意味しています。
例えば、3LDKの間取りを2DKに変更するというように、部屋の構造を根本から考え直したり、不要なモノを取り払ったりして、住宅に新たな価値を生み出させる工事のことを指します。
つまり、部屋を新築のように復元することをリフォーム、新築のときよりも価値の高いものにすることをリノベーションと呼んでいます。
もっと簡単に言うと、規模の小さいものをリフォーム、規模の大きなものをリノベーションと呼んでもいいかもしれません。

リフォームとリノベーションの違いを一通りご紹介させて頂きました。
オーナー様の賃貸アパートは、リフォーム(内装の模様替えや設備交換など)をすることで入居付けできるでしょうか。
リノベーション(間取りの変更や外観デザインの刷新など)をしないと入居付けできないのでしょうか。
これらの判断は、オーナー様の賃貸アパートを見てみないと分からないことではありますが、一般的に、築30年以上で空室問題が深刻な場合は、リフォームではなくリノベーションをした方がいい場合が多いです。
もしくは、建て替えをして新たにマンションを建築して、新たに入居者を募る場合も多く見受けられます。
では、オーナー様の賃貸アパートはどの選択肢をとるべきなのでしょうか。
その判断基準をご紹介していきます!!

2.リノべーションと建て替えを比較するときの判断基準

通常は建て替えよりもリノベーションの方が初期投資のコストを抑えることができますが、投資額の大小や損得だけで、これらを判断することはできません。
次の観点を総合的に見て検討することをオススメさせて頂いています。

①ライフプラン
「賃貸経営をいつまで続けるのか」や「後継者はいるのか」など、将来設計をすることが一番大切な項目になります。
例えば、オーナー様が高齢で、賃貸アパートに後継者がいない場合、20~30年で運用する建て替えはしない方がいいでしょう。
反対に、後継者がいる場合は、リノベーションで短期的に運用するのではなく、立て替えて最高の状態でバトンを渡すほうがいいでしょう。
つまり、収益を重視するのか、相続対策を重視するのかという目的によってもとるべき手段は変わります。
オーナー様ご自身だけで考えるのではなく、家族を巻き込んでお話をされることをオススメします。

②マーケット、市場性
オーナー様の賃貸アパートの立地が、今後も賃貸需要を期待できるのかも見ておくべき大切なポイントです。
例えば、人口が増えているのか減っているのかどうか、世帯数が増えているのか減っているのかどうか、街は発展していくのか衰退していくのかどうか、という中長期的な見通しは必要です。
そうすることで、人口が減っていくことが予測される地域にオーナー様の賃貸アパートがあるならば、リノベーションをして短期的に収益をアップさせるといった選択をとることができます。
もしくは、人口が増えることが予測される地域なら、建て替えをして長期的に安定した賃貸経営をするという選択をすることができるのです。

③建物の劣化状態
これも外すことのできない判断材料となります。
躯体の劣化がどこまで進んでいるのか、耐震基準は満たしているのかなども、しっかりと確認してください。
もし、躯体に問題があって、構造補強や耐震補強が必要と判断されると、補強工事をしなければいけません。
その補強工事をリノベーションと一緒にすると、新築と同じくらいの投資額になることもあります。
そうなると、リノベーションよりも建て替えをする方がいいというわけですね。
そして、建物の状態を確認をするためには、建物の劣化診断をしなければなりません。
弊社でも、建物診断や耐震診断を無料で行わせて頂いているので、気になる方はお気軽にご連絡ください。

④法的規制
建築関連法規によって、実施可能なプランが変わってきます。
例えば、法改正によって容積率オーバーなどの現在の法律で不適格と判断される賃貸アパートを建て替えてしまうと、今よりも床面積が減少してしまいます。
その場合は、骨組みを残して全面改造するリノベーションが効果的になることがあります。
昔は大丈夫だったのに、今では禁止されているなんてことも良くあることなので、一度ご確認ください。

以上、4つの見るべきポイントをご紹介させて頂きました。
これらすべてのポイントが一致することはないかもしれませんが、選択する際の判断基準となることは確かです。
リノベーションするにしても、建て替えるとしても、お金のかかる判断になりますので、オーナー様一人で決めることなく信頼できる専門家の方と一緒に検討することをオススメします!

3.収支シミュレーションを作成する

ここまで検討されたら、リノベーションと建て替え双方の収支シミュレーションをしてみましょう。
そして、費用対効果を検討するのです。
一般的には、設計事務所やリフォーム会社などのプロに試算してもらうと良いでしょう。
しかし、この時にご注意いただきたい項目があるので、参考までにお伝えさせて頂きますね。

それは、期間や賃料などの条件設定に注意して収支を比較するということです。
目安ですが、リノベーションなら10年以上、建て替えなら30年の試算が必要とでしょう。
また、賃料が一定で常に満室という状態は現実的ではありませんので、少しずつ家賃が下がっていくという想定や、入居率80%で試算するなどしてください。
もしリフォーム会社などに試算を依頼されて、賃料が一定で満室想定という場合なら、上記のことを伝えて、現実的な試算を出すようにしてください。

といっても、収支の比較などは簡単なことではありません。
ご自身で全て判断できればいいのですが、そうするのが難しいというのが現実です。
なので、設計事務所やリフォーム会社などプロに任せるというのが一般的な考え方となっているのです。
そして、会社選びはしっかりと検討してください!!
その会社がオーナー様に建て替えさせたいと思っていたら、オーナー様のことを考えないプランを出されることもあります。
信頼できる方に相談して、一緒に比較・検討するようにして下さいね!!

まとめ

リフォームとリノベーションと建て替え。
それぞれの意味と、その選択をする際の判断基準をお伝えさせて頂きました。
リノベーションも建て替えも空室対策の一つではありますが、物件自体の価値を上げることができるため、相続対策として効果的な手段でもあります。
ただ空室が増えてきたからリノベーション!!と簡単に考えることなく、家族会議を実施したり、中長期的な視点をもって検討してくださいね。
弊社では、賃貸アパートを含めた資産すべてを検討項目に入れて、どのすることが最適なのかを考えるお手伝いをさせて頂いています。
お気軽にご連絡ください!!

おはようございます。サムズアップ小西です。
これまでお金をかけずに入居を決める方法や内見者に気に入ってもらえるお部屋づくりなど、オーナー様の物件でできる空室対策をたくさんお伝えしてきました。
しかし、中にはどれだけ空室対策を実施しても、なかなか入居が決まらない物件があるのも確かです。
築古年のアパートや文化住宅なども、なかなか入居が決まらない物件の一つでしょう。
では、そのような物件では入居を決めることはできないのでしょうか。
答えはNoです。どんな物件でも入居を決めることはできます。
本日はそのノウハウをお伝えしていきます!!!

************************************
1.入居が決まらない部屋ってどんな部屋?!
2.「ありえない」設備は即交換!!
3.和室は和モダンに変身させる!!
まとめ
************************************

1.入居が決まらない部屋ってどんな部屋?!

オーナー様のお部屋は内見者に気に入ってもらえるお部屋でしょうか?
いきなり不躾な問いかけをさせて頂きましたが、日々たくさんの物件を見る中で、なかなか入居の決まらない物件には似たような特徴があります。
大きく分類分けさせて頂くと、築年数の古いアパートや文化住宅ですね。
これらの物件がは内見者の方から敬遠される傾向にあるのは、設備が古いからというのが大きな理由としてあります。
例えば、トイレが和式だったり、エアコンがなかったり、お風呂やトイレが黄ばんでいたり、洗濯機置場が室内になかったり…。
20年以上前は主流だったバス・トイレ・洗面台が一体の3点ユニットも、今では全く人気がありません。
つまり、築年数の古さによる汚れや、今の時代にはない古い設備が使われているということです。

では、これらの設備の残っている古い物件では入居を決めることはできないの?!と思われた方もいらっしゃることでしょう。
結論から言わせて頂くと、古い物件でも入居を決めることはできます。
いくつか方法があるのですが、その中でも設備の交換に注目してお話をしていきます!!

2.「ありえない」設備は即交換!!

ここでいう「ありえない」は、今現在、新築で建てられているマンションには絶対にない設備のこととしてお話をさせて頂きます。
築年数の古い物件の「ありえない」設備は、水回りの設備に集中することが多いです。
そして、水回りの設備は毎日使うところなので、入居希望者が物件を選ぶときに一番見ているポイントでもあります。
では、何をどのように交換するのか。具体的に見ていきましょう!!

◆和式トイレ→洋式トイレ
今では和式トイレを見る機会はほとんどなくなりました。
そのせいか、最近の若者は和式トイレを使いたがらない傾向があるようです。
そういうわけですから、トイレは必ず洋式のものにしておくのをオススメしています。

◆3点ユニットバス→バス・トイレ別
こちらは部屋が狭い物件ではリノベーションできないことがあります。
1か所にまとめていたものを、2か所もしくは3か所にしてしまいますので仕方ないですよね。
しかし、ユニットバスの面積はそのままで、これらを分離する方法はあります。
例えば、浴槽のふちにサッシを取り付けるという方法です。
こちらはビジネスホテルを想像して頂くと分かりやすいかと思います。
トイレと浴槽をカーテンで仕切っていますよね。それと同じ要領で、サッシをつけてしまうというわけです。

サッシを取り付けることには2つメリットがあります。
1つ目は、部屋を探している入居希望者の多くが「バス・トイレ別」を希望しているということです。
2つ目は、ネットに「バス・トイレ別」と掲載できることです。
最近では、内見に行かずネットで写真を見て物件を決定される入居希望者も大勢います。
効果がなさそうな設備交換ではありますが、効果は絶大なので、こちらもオススメです!!

最後に、少し注意して頂きたいことがあるので、お伝えさせて頂きますね。
ありえない設備は即交換と言ってはいますが、本当にすべて交換する必要はないということです。
実際、全て交換しようとすると、かなりお金がかかってしまいます。
なるべくお金をかけずに入居付けをするためには、すべてやってしまうのではなく、押さえるポイントをきっちりと押さえることです。
ただし、どれを交換して、どれをそのままにしておくということは、オーナー様の物件の周辺環境や設備の状態などを確かめてみないと分からない部分ではあるので、一概に言い切ることはできません。
オーナー様ご自身の物件がどんな状態なのか気になるというオーナー様は、お気軽にお問合せください!!

3.和室は和モダンに変身させる!!

和室のある部屋も、最近の入居希望者からは敬遠される傾向にあります。
なので、こちらも洋室にリフォームしてしまうのが無難ではあります。
ただ、洋室へのリフォームも3点ユニットバスを分離するのと同様に、費用のかかる工事になってしまいます。
冒頭で、和室のある部屋も最近では好まれない傾向があるとお伝えさせて頂きはしましたが、和室に抵抗がないという方も少数ながらいらっしゃいます。
なので、その方たちをターゲットに、和室のままでイメージアップを図ることも有効な手段です。
その中でも、最近人気なのは縁のない「琉球畳」です。
この琉球畳には様々な色やデザインのものがあり、組み合わせてモダンな空間に仕上げることが可能になります。
また、撥水性に優れ、防カビ・ダニ加工もされているため、入居者に優しい素材となっています。

さらに、襖にカラークロスを選び、壁紙にオシャレな色や柄を選ぶことによって、印象度を格段に高めることが可能になります。
つまり、一般的には敬遠されている和室も、コーディネート次第では入居者から求められるようになります。
もし洋室にリフォームしたいけど費用が…とお悩みのオーナー様は、検討されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

本日ご紹介させて頂いた内容は、費用がかかってしまう方法しかありません。
しかし、設備をそのままにしていては今の空室がずっと続いてしまう可能性さえあります。
例えば、オーナー様の物件の隣に新しいマンションが建ったとしたら…?
設備の交換ではすまず、建て替えないと入居が決まらないという状況になるかもしれませんよね。
オーナー様の物件の空室が埋まらない今この瞬間にも、新しいマンションが次々と建築されています。
以下のブログでリフォーム代金を作るための考え方をお伝えしていますので、あわせて読んでみてください!!
賃貸マンションのリフォームをするためのお金の作り方

    1. 1